テレビCMや雑誌、ウェブ広告などで良く見聞きするようになったのが「ボタニカル」って言葉です。

シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア商品や化粧品によく使われるようになりました。

私は以前からシャンプーやボディーシャンプーなど体に使うものの成分を結構気にしている方なので、自分があまり耳にしたことのない「ボタニカル」という言葉を聞いたときの最初のイメージは「良さそうな成分が入ってる?」でした。

「ボタニカル」という言葉が使われている商品はどんなもの?

まずは「ボタニカル」という言葉が使われる商品にどんなものがあるのか調べてみたところ、良くCMや広告で見るようなヘアケア商品が多く見られますが、ヘアケア商品以外には、ボディーシャンプー、化粧品、食器用洗剤、柔軟剤、医薬品などの液体、クリーム製品や衣料品やファッション小物、ティッシュペーパーなど、いろんな商品に使われていることが分かりました。

私はてっきり成分に関係する名称かと思っていましたが違うようです。

では、「ボタニカル」とはどんな意味なのでしょうか。

「ボタニカル」とはどんな意味?

「ボタニカル」は何語かというと、言語は英語でスペルは「botanical」です。

そして、ボタニカル(botanical)を辞書で調べてみると「植物の」、「植物から採った」、「植物から作られた」などの意味が出てきました。

調べて分かったのは「ボタニカル」とは成分などの名称ではなく、「植物に由来する」という言葉を英語読みにしただけでした。

なので、最近よく使われているボタニカルシャンプーなどボタニカルと名のつくヘアケア商品や化粧品、洗剤などは、今までは「植物由来成分配合」と表記されていたものを英語読みの「ボタニカル」に言い換えただけのようです。

今のヘアケア商品やボディーシャンプー、化粧品などのほとんどは植物由来の成分が配合されているので、それらすべてがボタニカル製品ということになります。

ボタニカル(botanical)という言葉は、観葉植物や花などの植物に囲まれて生活することを意味する「ボタニカルライフ」や、花や葉など植物の柄をした服やアイテムのことを「ボタニカル柄」というなど、以前から植物に関することに使われている言葉でした。

カタカナ英語の響きに騙されちゃいけない

最近増えたヘアケア商品や化粧品などの商品に表記されている「ボタニカル」は、音の響きを聞くと何か良さそうなイメージをしてしまいますよね。

かくいう私もそうだったのですが、実際に「ボタニカル」と書かれたシャンプーいくつかの使われている成分を見てみると普通に化学成分も使われています。

「ボタニカル」という表記に基準は無いようで、植物由来の成分が少しでも使われていれば「ボタニカル」と表記できることになります。

同じように良さそうなイメージのある「オーガニック」も、言葉の意味は「有機栽培の植物」ですが、「ボタニカル」と同様に表記に基準はありませんので、少しでも使われていれば表記できます。

「ボタニカル」や「オーガニック」と表記してあるからと言っても化学成分が多く使われているものもあるので、その言葉だけで良いものと判断するのはやめた方がいいと思います。

さいごに

なじみのないカタカナ英語がついた商品があると、「すごい効果がありそう」とか「体に良さそう」、「環境に良さそう」など良いイメージを持ってしまいますね。

はやりのボタニカルだけではなく、例えばスカルプシャンプーの「スカルプ」は頭皮という意味で日本語にすると単に「頭皮シャンプー」なので印象が全く変わりますし。

カタカナ英語の響きに騙されて、ついつい良いものだと思って手を出しちゃいそうですけど、どんなものでもちゃんと中身を見て判断しないといけませんね。

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